速読術のコツは、内容を読むと同時に理解する事です。
速読術というのは、いかに早く文章を読むか、そして、いかに早く内容を理解するかという二点を同時にこなす必要があります。
とうことは速読術というのは、この二つをいかに効率よく訓練するかが重要と言えます。
早く読むというのは、練習でわりとすぐに身につきます。
文字を見る→文字を認識する→認識した文字を記憶する。
ここまでは、さほど難しい事はありません。
これを早くするのは、慣れなのです。
たくさん本を読んでいけば、自然と早くなるものです。
しかし、理解を速めるというのは、なかなか簡単なことではありません。
読んで理解し、理解したら再び読む、というやり方では、速読術とはいえないのです。
読みながら理解していく事が前提としてあり、なおかつその速度を上げていくというのが、速読術なのです。
この読みながら理解するというのは、感覚的に言えば頭と目を切り離すような感じですね。
目で文章を追い、それを頭の中の記憶に繋いで放り込むのではなく、目の辺りに文字を一旦溜め込んでいくような感覚で読んでいき、区切りの所で一気に頭の中に流し込むというイメージで読んでいきます。
そして、次のセンテンスを読む間、前のセンテンスの理解を頭で処理していく、という感じです。
頭の方は別の事を考えるというのが、速読術のコツです。
読む箇所をリアルタイムで完全に理解しようとすると、詰まりやすいですね。
それよりは、読み進めながらで少し前の文を考え、理解するというやり方であれば、内容面で詰まっていても読み進める事ができます。
読んでいる間は理解する時間にあてるので、多少詰まっても、時間はあります。