速読術において重要なのは、本の内容を理解する事にあります。
本の中身をしっかり把握しつつ、文章を早く読み進めていくというのが、速読術です。
その一方で、速読術をある程度マスターしてくると、弊害というわけではないものの、気をつけなくてはならない点がひとつあります。
それは、本の整理が行き届かなくなるという事です。
読書が趣味、あるいはたくさんの本を扱う仕事している方の場合、速読術をマスターすると、一日の間に非常に多くの本を読むことになるはずです。
そうなると、1週間で50冊などという事も不可能ではないですし、十分あり得るのです。
もしかしたらもっと多くなるかもしれません。
こうなってくると、家には相当な数の本が置いてあると思います。
1年間で読んだ本をそのまま家に放置しておくと、とんでもない数になる事は想像できますよね。
もし家にちゃんとした書庫があったとしても、追いつかない量になってくるでしょう。
あまりに本の量が多くなると、資料など読み返したいなと思ったとき、本を探すだけでも一苦労です。
いくら速読ができても、本を探すのに時間がかかるのでは、あまり意味がありません。
速読術を学ぶならば、本の整理は必須です。
どの本をどこにしまっているのかすぐにわかるような見取り図、もしくは表を作っておくと、管理もしやすいでしょう。
本の整理をしっかり行う事で、速読術も活きてくるのです。
読書が趣味という人は整理に時間をかけたくないという人が多いかもしれませんが、本の整理はしっかりやっておきましょう。